ころぴゅーたプロジェクト【幼児教室の先生】インタビュー
IoT知育玩具「ころぴゅーた」のクラウドファンディングについてリリースしてから、様々な方から問い合わせや「面白そう!」という反響をいただいています。
幼児教育25年の経験を持つ、幼児教室代表を務める吉田裕子さんからも「実物を見てみたい」とのお声が。
乳幼児おもちゃアドバイザー、育児アドバイザー、脳育アドバイザーなど、様々な資格を持つ裕子さん。早速「ころぴゅーた」の実物を前に、インタビューさせていただきました!
【木製ひらがなブロックとスマホが連動!新しいIoT知育玩具「ころぴゅーた」】
https://www.replug.jp/coro-puter/
―今日は保育士のゆうちゃんとのご縁がつながり、実物を見にていただき大変嬉しいです。「ころぴゅーた」はひらがなで遊ぶことで「言葉」に興味を持ってもらうことを狙いとしています。
「言葉」を知ることは、思考力、判断力…考える力につながりますよね。今、ITが進んでいく時代の中で、YouTubeやSNSの情報がたくさん入ってきます。「やばい」で何でも表現してしまう、それしか表現できないような大人になって欲しくないですよね。(笑)これからは特に「創造力」が求められてきますが、それをプレゼンテーションする力も必要ですし、そのためには語彙力も必要です。だから、幼児期に「言葉」でたくさん遊ぶという経験は大事だと思います。
―「創造力」を育むことは私たちリプラグキッズの願いです。「言葉」が「創造力」に結びつくというお話がとても分かりやすかったですが、裕子さんは脳育アドバイザーの資格もお持ちなんですね。
現在運営している幼児教室のプログラムの内容も、脳の仕組みからどんな効果を狙うのかを考えて組み立てているんですよ。幼児教室ではリトミックも教えていますが、リズム感が養われることで、運動能力、例えば野球の球を投げる時の投球リズムにもつながっていきます。
私、もともとは感覚的なタイプで論理的に説明するタイプではなったんです。(笑)けれど、例えば保護者の方とお話しする場面では、論理的な説明によって理解が得られたり、安心感を感じていただけたりします。やはり語彙力やプレゼンテーション力は大切ですよね。
―そのお話とてもよく分かります!「ころぴゅーた」を実際に体験していただいて、子どもにどんな刺激を与える玩具だと思われましたか?
脳を刺激する動作がたくさん含まれていると思いました。まず、このひらがなブロックを指でつまむという動作。これも大人は簡単にできますが、赤ちゃんのいわゆるぎゅっと握る動作があって、それから指先でつまむことができるようになります。そして、目的の場所に入れるという動作。入れるという動作も実は複雑で、手をひねる、つまんでいるブロックを離すという手の巧緻性を促す動作が入っています。こういった動作も赤ちゃんの時は出来なくて、段階的に身につけていく動作なんです。そして、ころころと転がるブロックを目で追う動作。ブロックを元の場所にしまう動作。一つのブロックを転がすだけで、これだけたくさんの動作が含まれているため、脳にもたくさんの刺激があると思います。さらに、ブロックをしまう動作には、持っている文字と箱に書かれた文字を合わせるという”マッチング”が行われ、より脳の認識を高めます。「ころぴゅーた」で遊ぶことは、「空間認識能力」を司る頭頂葉部分の刺激や、「記憶力」を司る側頭葉部分の刺激に有効ですね。
―具体的で分かりやすいです。ブロックを転がす動作だけでもこんなにたくさんの要素があるんですね。スマホのアプリケーションの内容はどう思われましたか?
ひらがなに触れることが興味の始まりなのですが、ひらがなを覚えていない子の家にはそもそも「ひらがな」が無いのです。だから、こういったひらがなの玩具があると、見て触って自然に興味を覚えますね。スマホが無くても転がすことができるから、これだけでも無限に遊べます!
またアプリの内容によってはどんどん発展できますね。言葉を覚えていく段階になったら、「数」の概念も合わせていくといいかもしれません。例えば、にんじんの絵と4つのマルが描かれていたら、「にんじん」とブロックを4つ転がすと正解というゲーム。これは、「にんじん」が4つの音でできているという認識も脳に記憶され、数を覚えていくことにつながります。小学校受験の問題にも、絵を見せて「3つの音でできているものを探せ」といった問題もあります。さらにいうと、数字を知る前段階として「半分こ」を教えます。りんごを半分に分ける、2つになった!といったゲームもいいかもしれません。
―面白いですね。後々数字バージョンのブロックもいいかもしれません…夢が広がります!「ころぴゅーた」には自作ゲームをシェアできる場所も設けます。「ひらがなブロックを使ってこんなゲームあったら面白そう」というアイデアを形にできる発展性もあるんですよ。
それは、プログラミング教室の教材としても良さそうですね。よく使われているロボット型の教材がありますが、次の段階のものを何にしよう?という声も聞きます。プログラミングを学んだ子どもたちがゲームを作って実際に試す場として
「ころぴゅーた」を使ったら楽しそうです。プログラミング教室をこれから開くところ、教材を探しているところがたくさんあると思いますよ!
―そうですね。プログラミングを学んだ子どもたちが、アイデアを形にする場として使ってもらえたら嬉しいです。他にはどんな場所に「ころぴゅーた」は合うでしょうか?
ITの要素が入った新しい玩具でありながら木を使っているため、当然お値段も…そのくらいはしますよね!(一般販売価格50,000円)その価値を分かって、大切に扱ってくれる場所、「子どもが集まる素敵空間」がいいと思います。ライフスタイルを大切にしているママと子どもが集まるサロンやカフェなどにも合いそうですね。
―たしかに木は高いのですが、プラスチックではなく「木」で作りたいという部分にはこだわりました!やはり自然の優しさや温もりが好きなので。そういったものは子どもも感じるのでしょうか?
感じますよ!木の温もりはとても心地良いです。自然の色味、手触り。育児をする上でホッとできると思います。例えば、うるさく感じる電子音や、カラフルすぎて疲れてしまう色ってありますよね。そういったものは、大人も子どもイライラさせてしまうことが分かっています。逆に、木のころころと転がる音は、育児をしていて心地よいと感じる、安心できる音です。また、プラスチックは壊れてしまうと終わりですよね。やはり私も木がいい、木の玩具がいいです。
幼児教育の豊富な経験がありながら、様々な資格を取られている裕子さん。お話は具体的で分かりやすく、ユーモアたっぷりで、とても楽しい座談の場となりました。ちなみに、リプラグキッズで販売中のお絵かきカレンダー「Atelier mio」にも興味を持っていただき、「お絵かき」の話も盛り上がりました。
ありがとうございました!
【吉田裕子】
元幼稚園教諭担任、学年主任として10年以上勤務。その後も幼児教育に携わり25年。現在幼児教室mimi代表