月の満ち欠けを取り入れたライフスタイル|”Moon”を使った英語のイディオム(慣用句)について
私たちリプラグで販売している月の満ち欠けカレンダー「ミチル」シリーズ。
「ミチル」シリーズを愛用していただいている人に向けて、
もっと「ミチル」や月の満ち欠けを楽しんでいただけるような、
生活に関わる様々なトピックを取り上げてみたいと思います。
今回のテーマは、”Moon”という言葉を使った英語の慣用句について、です。
おかげさまで、壁掛けカレンダーの「ミチル」と「ミチルkira」は、
海外のお客様、特に北米やヨーロッパの店舗でも取り扱いが増えています。
きっと、各国で月にまつわる言い伝えや慣用句があると思いますが、
今回は英語での慣用句についてご紹介します。
世界中の人が親しみを持ち、
月へのイメージやエピソードを持っていることでしょう。
海外の言葉でも、自分と共通する感覚があるかもしれません。
1.”Once in a blue moon”
「非常にまれにしか起こらない」という意味があります。
ブルームーン(blue moon)という言葉はよく目にしますよね。
これは、日本語にすると「青い月」ということになりますが、
実際に青く見える月という意味ではありません。
ブルームーンは、ひと月に2回満月がある際に使われる言葉で、
2回目の満月のことをそう呼びます。
月のサイクルは29.5日のため、1ヶ月のサイクルとズレが生じ、
約2年半〜3年に1回見られる現象です。
そのため、「珍しい、滅多に無いこと」という意味になったようです。
とても詩的でムードのある言葉ですね。
月の持つ、神秘的なイメージとも繋がります。
2.”Shoot for the moon”
直訳すると「月に向かって撃て」ですが、
「大志を抱け」「最高の目標や夢を追い求めよ」
という意味で使われます。
自分自身や他人に対して大きな野心を持つこと、
それを実現するために全力を尽くすことを促すものです。
モチベーションを高めるような場面で使用されます。
大きな目標を持ち、それに向かって努力することが、
成功への道につながるという、
力強いメッセージですね。
月への憧れや、壮大なイメージが感じられます。
3.”The dark side of the moon”
月面の影になっている部分ということから、
得体の知れない部分、
情報が公開されていない部分という意味を持ちます。
そして、有名なロックバンド
「ピンク・フロイド」(Pink Floyd)が、
1973年に発売したアルバムのタイトルが
“The Dark Side of The Moon”。
日本語では『狂気』と訳されています。
月は、謎めいたイメージや、
ダークな一面を象徴することがあります。
…このように、”Moon”を使った英語の慣用句には、
日頃感じている月のイメージと重なる部分があることが分かりました。
神秘性や憧れ、ダークサイドを象徴するもの、など
一言では言い表せないようなニュアンスを感じます。
また、太陽と月が対立する原理として、
太陽を「陽」、月を「陰」とする陰陽思想や五行思想から、
太陽はポジティブで明るいイメージを持つ人が多いことに比べ、
月にはネガティブで暗いイメージもあります。
しかし、月を愛する人が多いのは、
そんな太陽と相対するイメージに人々が共感を覚えるからかもしれません。
月は、太陽の光を受けて輝いて見えます。
自ら発光する太陽とは違い、
光を受けることで様々な形に変化しながら
美しい姿を見せてくれる月だからこそ、
詩的な感情や、人の心を重ねたストーリーが生まれるのですね。
次回は日本語で「月」を使った言葉、
慣用句や諺などを調べて見たいと思います。
日々、月の満ち欠けカレンダーを見る生活を通じて、
色々な月の魅力について考えていきます。